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『何もかも憂鬱な夜に』
読了。
『幼年期の終わり』
読了。
『ホワイトアウト』
読了。
『存在の耐えられない軽さ』
読了。
『ようこそ地球さん』
読了。
『コインロッカー・ベイビーズ』
読了。
『変身』
実はこの感想を書いている今、読了して1年以上経っていたりする。
ので思い出しつつ書く。(意味あるのか


ある朝目を覚ますと一匹の大きな虫になっていた、という有名な作品。
そこからさあどんな驚き苦悩葛藤懊悩嘆き悲しみ労わり愛希望喜びが展開されるかと思いきや、ただただそのまま終わるのだ。
しかも終わり方も不条理だ。
でも何だか、ああもしかしたらこんな物かもしれないなあ、とも思う。
主人公は虫になったことに激しく葛藤するでも原因を突き止めるでもなく、動きにくい体に文句を言いながら淡々と日々を送る。
家族も最初は気遣ってるんだけど段々厄介者扱いをせずにいられなくなる。
主人公がいなくなっても、希望に満ちたラストで物語は終わる。

又吉が、「なんだか笑える」と言っていたけどよく分かる。現実は滑稽だ。
人は慣れるし、失くしたものに対しては優しくできる。
『伊豆の踊子』
とても綺麗で、さらさら流れる川水のような文章だと思った。

「伊豆の踊子」の中で、孤児根性で固まった”息苦しい憂鬱“に耐え切れなくて旅に出て、自分を語る噂話を背中に聞いて、瞼の奥が痛む、あの明るさ眩しさの描写がとても好き。
だから、世間尋常の意味で自分がいい人に見えることは、言いようなく有り難いのだった。
これは、世界との和解の物語なのだ、と気づいた。
『壁』
阿部公房初読。

何なんだ、この世界。
色んなやつが色んなことを言う。不条理もいいところだ!
私は私だと主張したいけど、名前が奪われたり、身体が奪われたり、それじゃあ私は誰だっけ?人間とは何だっけ?
世界は、壁から始まる。のかもしれない。

面白い。難しくても面白い。
『夜間飛行』
サン・テグジュペリが飛行士だったというのは割と最近まで知らなかった。
昔読んだ星の王子様があまり好きじゃなかった(子供心に)んでそれ以外読んだことなかったんですが、これは良かった。2作とも郵便飛行業の話だけど、どちらかというと「南方郵便機」が好きかも知れない。
飛ぶ者だけが共有する一種ストイックな美しさと、人を想う優しさが、詩のように綺麗な文章で表現されていた。