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悪人

さちさんからレンタル。
あとは曲者の春琴抄だけである…しかし曲者…(´・ω・`;)

読みたかった『悪人』!
多分この人の本初めて読んだけど、とても読みやすかったので他のも読みたい。

舞台がめちゃめちゃ地元で、方言も馴染み深い感じで。
最近クセのある話ばっかり当たってたせいか、祐一のような切ない心情に彩られた犯罪者を久々に小説で見た感。
…やっぱりこういう正統派が好きだなー私。(笑)

この話は結局、「本当に悪人なのは誰なんだろうね?」っていうことに尽きると思う。
平凡な日常を生きる平凡な人間が、ただただ切望したひとつの願いが切ない。
終わり方はやるせない、けど
祐一の祖母と佳乃の父に救われたかな。

映画は原作とかなり違うと聞いたので悩みどころ。でも見たい。



以下、抜粋。(ネタバレ注意)

「 一人の人間がこの世からおらんようになるってことは、ピラミッドの頂点の石がなくなるんじゃなくて、底辺の石が一個なくなることなんやなぁって。
 正直、お父さんが増尾に勝てるとは思えませんでした。対決するその場でも、その後の互いの人生でも、きっと勝つのは増尾やろうとは思いました。でも、それでもお父さんに、何か増尾に言い返して欲しかったんやろうと思います。黙ったまま、負けんで欲しかったんやろうって思います。 」


「 『今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎったい。大切な人がおらん人間は、何でもできると思い込む。自分には失うもんがなかっち、それで自分が強うなった気になっとる。失うものもなければ、欲しいものもない。だけんやろ、自分を余裕のある人間っち思い込んで、失ったり、欲しがったり一喜一憂する人間を、馬鹿にした目で眺めとる。そうじゃなかとよ。本当はそれじゃ駄目とよ』 」


「 『……これまで必死に生きてきたとぞ。あんたらなんかに……、あんたらなんかに馬鹿にされてたまるもんか!』 」

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